思いやったつもりが全然思いやりじゃなかった話

娘はタマゴが大好きです。

今朝も、妻が食べていた『タマゴかけご飯』を分けてもらって、美味しそうに食べていました。

僕も、自分の分のタマゴをこれから割ろうと思って、タマゴを手に取ったところ……

「タマゴ!!!!」

と、娘が僕を指差して、大きな声で言いました。

「そうかー。まだタマゴ食べたいんだねー。じゃあ、僕のも分けてあげるよ(^^)」

そう言って、タマゴを割りました。

「あ。さっき、ご飯と一緒に美味しそうに食べてたから、これもご飯に混ぜちゃうね♪」

そう言って、タマゴをご飯にかけ、混ぜ始めたところ……

「た ま ご ぉ ーーーー!!」

と、激しい声で娘が叫びました。

「え?なに?おいしいよ?」

と言って、タマゴの混ざったご飯をスプーンですくって、娘の口に持っていくのですが……

「たまごぉおおおおーーーー!!」

と、娘は号泣。

「え?ま、まさか……混ぜちゃいけなかった???」

そうなのです。いま文章ではお伝えできないのですが、号泣する娘の瞳は明らかに、タマゴとご飯を混ぜてしまった僕の罪を、激しく責めていたのです。

「し、しまった!!」

と思っても後の祭り。もうタマゴは元に戻りません。

「ごめん!さっきご飯と一緒に美味しそうに食べてたから……」

「良かれと思ってやったんだけど……」

ですが、娘の号泣は止まらず、その目には僕への憎悪が渦巻いています。

『自分で勝手に良かれと思ってやった……』

『でも、それは本当の思いやりでは無かった……』

これって、子育て以外でもよくあることです。

僕も農業や情報発信のサポートで、散々してきてしまいました。

・「食べてくれる人のため!」と言いながら、結局は自分の美学を追究したいだけ

・「クライアントさんのため!」と言いながら、相手が求めていない情報まで過剰に提供してしまう。

たしかに、そこには『こだわり』があって良いことのはずなのですが、肝心の『思いやり』が欠けて、ミスマッチを生じている……。

そんなことが、今まで沢山あったのです。

「嗚呼……またやってしまった(T_T)」

ご飯の混ざっていない純粋なタマゴを求めて泣き叫ぶ娘を見ながら、僕は激しく反省したのでした……。

「ごめん……自分が何かをしたい、と言う前に、君が何を求めているのかを、これからちゃんと聞くようにするよ」

娘はまだ泣き止みませんが、この経験を糧に、これからの子育てと仕事に生かしたいと思います。

『こだわり』と『思いやり』のバランス、とっても大事ですね。

……あ。娘の涙が混ざったタマゴとご飯は、僕が全部食べきりました。

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